犬が悲鳴のような鳴き声をあげた|考えられる原因と対処法を獣医師が解説

階段に立ってこちらを見ているミニチュアダックスフンド

「犬が急にキャン!と悲鳴のような鳴き声をあげた」
「抱っこした瞬間に鳴いたけれど大丈夫?」
「どこか痛いのではないかと心配」
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

犬が突然悲鳴のような鳴き声をあげる場合、強い痛みや病気が隠れていることも少なくありません。
特に何度も繰り返して鳴く場合や、歩き方がおかしいなどの症状を伴う場合は注意が必要です。

今回は犬が悲鳴のような鳴き声をあげる原因について

  • 考えられる病気やケガ
  • 受診を急ぐべき症状
  • 治療方法
  • 自宅での対処法

を詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の異変に早く気付くための参考にしてください。

目次

犬が突然悲鳴をあげる原因

犬が突然悲鳴をあげる原因には

  • 椎間板ヘルニア
  • 骨折や脱臼
  • 関節疾患
  • 腹部の痛み
  • 歯や口の痛み

などがあります。
それぞれについて詳しく解説していきます。

椎間板ヘルニア

犬が突然悲鳴をあげる原因として多い病気のひとつが椎間板ヘルニアです。
抱き上げたときや首や背中に触れたときなどに強い痛みが生じ「キャン!」と鳴くことがあります。

重度の場合は

  • 歩き方がおかしい
  • 足を引きずる
  • 立てなくなる
  • 排尿・排便がうまくできない

などの症状が現れることがあります。

  • ダックスフンド
  • フレンチ・ブルドッグ
  • コーギー

などの犬種は椎間板ヘルニアの好発犬種のため特に注意が必要です。

骨折や脱臼

犬が骨折や脱臼を起こすと強い痛みで悲鳴をあげることがあります。
高い場所から飛び降りたり転倒したときなどに悲鳴を上げた場合は、骨折や脱臼をおこしているかもしれません。

  • 足を地面につけない
  • 腫れている
  • 触ると嫌がる

などの症状がみられるときは早急に受診しましょう。

関節疾患

膝蓋骨脱臼や股関節疾患では、関節が外れたり強い負担がかかったりした瞬間に悲鳴をあげることがあります。
犬は一瞬悲鳴のような鳴き声をあげた後に普通に歩くこともありますが、繰り返す場合は整形外科的な検査が必要です。

腹部の痛み

腹部臓器の疾患が原因で犬が悲鳴をあげることもあります。
例えば

  • 急性膵炎
  • 胃拡張胃捻転症候群
  • 尿路結石
  • 膀胱炎

などが原因と考えられます。

  • 落ち着きがない
  • お腹を丸める
  • 嘔吐する
  • 食欲がない

といった症状を伴う場合は緊急性が高いことがあります。

歯や口の痛み

重度の歯周病や口腔内の腫瘍などでも、食事中や口を触ったときに痛みで鳴くことがあります。
これらの疾患が顎の骨に影響を与えると骨折することもあり、この場合も痛みが強いため悲鳴のような鳴き声をあげる可能性が高いです。

  • 強い口臭
  • 出血
  • 食べづらそうな様子

などがみられる場合は歯科検査をおすすめします。

犬が悲鳴のような鳴き声をあげたとき受診を急ぐべき症状

座ってこちらを見ているフレンチブルドッグ

次のような症状がある場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください。

  • 立てない
  • 足を引きずっている
  • 呼吸が苦しそう
  • 嘔吐を繰り返す
  • ぐったりしている

これらの症状は緊急治療が必要な病気の可能性があります。
夜間であっても救急病院などを探して受診しましょう。

犬が悲鳴のような鳴き声をあげたときの治療

犬が悲鳴のような鳴き声をあげたときの治療は原因によって異なります。
椎間板ヘルニアでは安静や内科治療、重症例では外科手術が必要です。
骨折や脱臼では整復や手術が必要になることがあります。
腹部疾患では内科治療や緊急手術が必要になる場合もあります。
歯周病や口腔内腫瘍が原因の場合はスクーリングや抜歯などが必要になることが多いです。
犬の痛みが強い場合は鎮痛薬を使用して、できるだけ痛みを和らげながら治療が進められます。

自宅でできる対処法

犬が突然悲鳴をあげた場合は、無理に体を触ったり歩かせたりしないようにしましょう。
抱き上げる際は首や背中に負担をかけないように体全体を支えて運ぶようにしましょう。
痛みがある部位を無理に確認したり、人用の痛み止めを与えたりすることは避けてください。

症状が一度だけで改善したように見えても、再び鳴く場合や違和感が続く場合は受診をおすすめします。

まとめ

伏せの姿勢で上を見ているウェルシュコーギー

犬が悲鳴のような鳴き声をあげる原因は、整形外科疾患から腹部の病気までさまざまです。
一時的な痛みで済むこともありますが、重大な病気が隠れているケースも少なくありません。

  • 歩けない
  • ぐったりしている
  • 呼吸が苦しそう
  • 嘔吐を繰り返す

などの症状がある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

突然の悲鳴は、愛犬からの「痛い」というサインです。
原因を早期に見つけて適切な治療を受けることが、早期回復につながります。

RASKでは全国の提携動物病院で外科手術の出張サービスを行っています。
犬の悲鳴のような鳴き声の原因となる椎間板ヘルニアや尿管結石などの難易度の高い手術にも対応可能です。
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「触ろうとすると悲鳴をあげる」
「様子を見てもいいのかわからない」
このようなことでお困りの際はお気軽にお近くの提携動物病院までご相談ください。

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この記事を書いた人

獣医師、合同会社RASK代表、京都動物医療センター整形外科科⻑
資格:テネシー大学公式認定 CCRP
全国の犬猫の出張外科医として活動中