「猫が高いところから落ちて足を引きずっている」
「骨折しているかも」
「猫の骨折の手術の費用は?」
猫が高所から落下するなどした後に足を痛がる様子をみて、骨折の心配をされる飼い主様は多くいらっしゃいます。
猫の骨折の中でも後足の大腿骨の骨折は特に多く、ほとんどのケースで手術が必要です。
今回の記事では猫の大腿骨骨折の手術について、その必要性から手術後の回復に至るまで詳しく解説します。
猫の骨折を心配されている飼い主様は、ぜひ参考にしてください。

猫の大腿骨骨折とは
猫の大腿骨の骨折は、猫の全骨折のおよそ20%を占めるほど発生頻度の高い骨折です。
大腿骨骨折は、交通事故や高所からの落下などが原因の場合が多いです。
大腿骨は猫の後ろ足の中で最も大きい骨であり、骨折するとほとんどの場合で歩行などの日常的な動作が困難な状態になります。
猫の大腿骨骨折で手術が必要な理由
猫の大腿骨骨折では、ほとんどの場合で手術が推奨されます。
手術によって骨を正確な位置で固定することで早期の機能回復が期待できるためです。
骨折を放置したり、不適切な方法で対処してしまうと、変形癒合してしまう可能性があります。
変形癒合とは、折れた骨が本来の正しい位置からずれた状態でくっついてしまうことです。
変形癒合は歩行障害や慢性的な痛みの原因となるため、早期の手術が不可欠になります。
猫の大腿骨骨折手術の流れ
猫の大腿骨骨折が発生した場合は、レントゲン等で骨折の箇所や折れ方が確認されます。
特に高所からの落下などによる骨折では内臓の損傷などの合併症がないか確認することが重要です。
また、手術前に猫の健康状態を血液検査などで確認し、全身麻酔が行える状態かどうかの確認も行われます。
猫の大腿骨骨折の手術の種類
猫の大腿骨骨折の手術の種類には、以下のようなものが挙げられます。
- プレート・スクリュー固定法
- 髄内ピン固定法
- 大腿骨頭切除術
それぞれみていきましょう。
プレート・スクリュー固定法
プレート・スクリュー固定法は、金属製のプレートを骨の外側にスクリューで固定する方法です。
この方法は大腿骨の中央を骨折した場合に多く使われ、骨折した骨を正しい位置に戻した後、専用のプレートで固定します。
固定する力が強く、手術後の管理もしやすいのが特徴です。
髄内ピン固定法
髄内ピン固定法とは、骨の中心にある髄空と呼ばれる空洞に金属製のピンを挿入して固定する方法です。
若い猫や特定の骨折部位に対して行われることが多いです。
プレートと比べて体への負担は小さいですが、骨折の状態によっては固定力が弱くなる場合があります。
手術後の管理では安静にすることが特に重要です。
大腿骨頭切除術
大腿骨頭切除術は骨盤と大腿骨をつなぐ大腿骨頭と呼ばれる部位を切除する方法です。
骨頭やその周囲が骨折していたり、関節を含んで骨折が見られる場合に行われます。
元通りの関節機能は得られませんが、手術後のリハビリによって日常生活に支障のないレベルまで回復するケースが多いです。

猫の大腿骨骨折後の費用の目安
猫の大腿骨骨折の手術費用は、手術方法や施設によって異なります。
一般的には20万円〜50万円とされていますが、専門の施設などによってはより高額な場合もあるため、事前に確認して見積もりをもらっておくと安心です。
- 術前検査費用
- 麻酔費用
- 入院費用
- 手術後のレントゲン検査費用
猫の大腿骨骨折の手術後から回復までの期間の目安
猫の大腿骨骨折では、手術後4〜8週間はケージ内での安静が必要です。
ジャンプや激しい運動は、固定したプレートなどのインプラントのズレや破損を招くため厳禁です。
回復期間は骨折の程度や猫の年齢によって異なり、若い猫では早い傾向がありますが、高齢猫では時間がかかることがあります。
手術後は定期的にレントゲン検査で骨の癒合状態を確認し、徐々に運動量を増やしていきます。
「歩けるようになったから大丈夫」と早めに運動を開始してしまうと、再骨折などの恐れがあるため獣医師の指示に基づいた管理が大切です。
猫の大腿骨骨折の手術の主な合併症
猫の大腿骨骨折の手術の主な合併症には、
- 変形癒合
- 骨折部位の周囲への障害
- 細菌感染
などが挙げられます。
例えば、骨折した部位が周囲の神経を傷つけると、足先に麻痺が生じる可能性があります。
また、骨折時の外傷そのものやインプラントへの細菌感染にも注意が必要です。
細菌感染は骨や周囲の組織に炎症を引き起こし、骨髄炎につながることもあります。
これらの合併症を防ぐためには、手術後の安静管理の徹底と定期的な経過観察が重要です。

まとめ
猫の大腿骨骨折はほとんどの場合で手術が必要な骨折です。
手術方法は骨折の状態などによって選択されます。
手術後には安静にしておくことが早期の回復と合併症を防ぐために不可欠です。
また、猫が足を引きずったり、触ると嫌がったりする場合には、早めに病院を受診することも大切です。
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猫の大腿骨骨折の手術についてもお気軽に提携病院までご相談ください。
