犬のふらつく原因は?|症状・観察ポイントについてもわかりやすく解説

ボールを咥えて走っているビーグル犬
ボールを運ぶビーグル犬

「なんだかよろよろと歩いている」
「体に力が入っていなさそう」
「うまく歩けていない」
このような症状が急にみられると不安になりますよね。

ふらつきにはいくつかの原因が考えられます。
放置をすると悪化することもあるため注意が必要です。

今回は、犬のふらつきについて、症状や原因などをわかりやすく解説します。
ぜひ最後まで読んでいただき、「あれ?なんだかふらふらしている?」と感じた際の適切な判断の参考にしてください。

目次

犬のふらつきとはどんな症状?

ふらつきとは、歩き方や立ち方が不安定な状態を意味します。
具体的に以下のような症状がみられます

  • よろよろと歩く
  • まっすぐに歩けない
  • 立とうとしてもうまくバランスがとれない
  • 足がもつれてしまう

これらの症状は原因によって現れ方も変わってきます。
一時的な場合もありますが、危険な状態の可能性もあるため注意が必要です。

犬がふらつく原因は?

犬がふらつく原因の中で主なものを解説します。

  • 脳疾患
  • 脊髄疾患
  • 前庭疾患
  • 心臓病
  • 内科疾患
  • 整形疾患

それぞれの疾患について解説していきます。

脳疾患

脳に異常があるとふらつきの症状が出ることがあります。
ふらつきがあるときは以下の疾患をもっている可能性があります。

  • 脳腫瘍
  • 脳炎
  • 生まれつきの脳の奇形
  • てんかん など

脳の異常がある時はふらつきだけでなく、発作などが起きる場合があります。

脊髄疾患

ふらつきの原因のひとつに脊髄疾患があります。
脊髄の疾患がある場合は以下の疾患をもっている可能性があります。

  • 椎間板ヘルニア
  • 脊髄梗塞
  • 脊髄炎
  • 脊髄腫瘍 など

脊髄疾患では、原因がどのあたりにあるのかで症状の出る場所が変わってきます。
後足のみにでたり、前後の足で麻痺がでたりします。
また、強い痛みを伴う場合もあるので、体を触る時は気をつけましょう。

前庭疾患

前庭とは、耳の奥にある体の平衡感覚をつかさどる器官です。
この前庭に疾患があると、体のバランスが保てずにふらつきがみられます。
前庭疾患ではふらつき以外にも

  • 眼振
  • 顔が傾く
  • 円を描くように歩く

などの症状が現れることがあります。

心臓病

心臓のリズムが乱れたり、心臓の血液を送るポンプの機能が落ちることでふらつきが現れることがあります。
心臓が原因のふらつきは、運動の後や興奮したときに起こることが多いのが特徴です。

内科疾患

体の内科疾患でもふらつきが出ることがあります。
このような場合には以下の疾患をもっていることがあります。

  • 貧血
  • 低血糖
  • 肝不全
  • 中毒 など

内科疾患が原因でふらつきが出る場合は、重症化していることが多いです。
基礎疾患がある子は特に注意してみていきましょう。

整形疾患

関節や筋肉などに異常があり、うまく立たないことでふらつきが現れます。
整形疾患ではふらつきと共に以下の症状が出ることがあります。

  • 足を上げる
  • 体重をかけない
  • 手足を触ると痛がる

加齢による筋肉量の低下もふらつきの大きな要因になります。

こんな症状がでた場合は危険サインかも

くつろいでいるセントバーナード

基本的にふらつきがみられた場合は、早期の動物病院への受診をするようにしましょう。
その中でも特に以下の症状がある場合は緊急性が高い場合があります。

  • 呼吸が荒い
  • ぐったりしている
  • 意識が朦朧としている
  • 完全に動けない
  • 痙攣している

早期に治療を行えば改善したものが、様子見をすることで命に関わる場合もあります。
ふらつきがみられた場合は、できるだけ早く動物病院へ相談しましょう。

犬のふらつきで観察するべきポイントは?

ふらつきがみられた際に観察するべきポイントはどういったものがあるでしょうか?
動物病院へ受診したときにも以下の点を説明できると状況がより獣医師に伝わりやすくなります。

いつから?

徐々に悪化しているのか、突然起こったのか、この違いだけでも病気が大きく絞れることがあります。

どのタイミングで?

一時的にふらついたのか、常にふらついているのかはチェックしましょう。
また、立ち上がりの時だけふらつく、方向転換をするときにふらつくなど特定の状況で症状がでてないかどうかを確認してください。

どの方向にふらつくか?

前後、左右どちらの向きにふらついているのかをチェックしましょう。
毎回同じ向きに出るとは限りませんが、向きが偏る場合は疾患を絞ることができます。

その他の異常はあるか?

ふらつき以外に

  • 目が揺れてないか?
  • 吐いてないか?
  • 痛みがないか?
  • 元気がないか?
  • 行動の変化がないか?

などの症状が出ているかどうかを確認しましょう。
また、ふらついた時の様子をスマートフォンなどの動画で撮るのもおすすめです。

まとめ

犬のふらつきは一時的で症状が改善する場合もあれば、早めに治療をしないと命に関わる場合もあります。
原因も今回お話ししたように様々で、治療法も原因によって大きく変わってきます。

RASKでは、かかりつけの動物病院様と連携し、ふらつきに対しての出張診断・外科手術に対応しております。
愛犬にふらつきがみられたら、様子見はせず、すぐに提携している動物病院までご相談ください。

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この記事を書いた人

獣医師、合同会社RASK代表、京都動物医療センター整形外科科⻑
資格:テネシー大学公式認定 CCRP
全国の犬猫の出張外科医として活動中