外部委託で動物病院の強みを最大化|動物病院における外部委託の活用法
近年、動物医療の高度化と専門化が進む中で、各分野の専門医による質の高い治療を求める飼い主様が増加しています。
特に、整形外科疾患などは専門性の高い手術や治療が必要となるケースが多く、対応に苦慮する動物病院も多いのではないでしょうか?
そんなとき、動物病院にとって心強い味方となるのが外部委託の活用です。
今回の記事では動物病院で外部委託サービスを利用するメリットなどを詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、外部委託を利用するきっかけにしてみてください。
動物病院を取り巻く現状
昨今の動物病院を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。
ここでは動物病院が直面している現状を詳しく解説します。
飼い主様の意識の変化
近年、飼い主様はペットに対してより質の高い治療を求める傾向が強まっています。
特に整形外科疾患では手術の成否が動物のQOLに直接影響するため、専門医による治療を希望するケースが増加しています。
整形外科疾患は専門的な手術や長期のリハビリが必要であり、一般診療のみを行う動物病院では対応が難しく、飼い主様の期待に応えられないことも少なくありません。
人材不足
高度な治療を動物病院で行う場合は高い専門性を持った獣医師を雇用することも一つの手段です。
しかし、獣医師の採用は難しく、相応の人件費がかかります。
特に地方では獣医師不足が深刻で、十分な治療を提供できないケースも出てきています。
経営効率化の必要性
動物病院の経営は競争の激化や人件費の高騰などにより、厳しさを増しています。
競争で優位に立つためには質の高い獣医療を提供する必要がありますが、設備投資や人材育成に高額なコストがかかります。
経営資源の限られる小規模な動物病院にとっては大きな負担となり、大規模動物病院との差が開きがちです。
動物病院における外部委託の可能性
このような背景から動物病院が自院だけで高度な治療を提供することの難しさが浮き彫りになっています。
そこで注目されているのが外部委託サービスの活用です。
外部委託サービスを利用することで、動物病院は以下のようなメリットを得られます。
専門性の高い治療の提供
外部委託を行うことで、自身の動物病院で専門性の高い治療を飼い主様に提供することが可能です。
その結果、飼い主様のニーズに応えることができ、満足度の向上につながります。
また、専門性の高い治療を間近で経験することは自身のスキルアップにも効果的です。
人材や設備投資の負担軽減
専門性の高い治療を行おうとすると、高価な機器を揃える必要があります。
しかし、外部委託をすることで、機器の購入やランニングコストの負担を抑えることができます。
また、専門医を雇用する必要がないので、人材確保の負担も軽減可能です。
柔軟な経営戦略の実現
質の高い治療を提供するために、専門医を雇用する場合は症例数を確保しないと赤字になってしまいます。
外部委託では必要に応じて獣医師を招くことができるため、患者のニーズに柔軟に応えることが可能です。
外部委託は固定費の削減と収益構造の安定化につながります。
外部委託サービス導入のポイント
外部委託サービスを正しく活用すれば、動物病院にとって大きなメリットをもたらします。
しかし、導入にあたっては、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ニーズの明確化
まずは、自院の診療内容およびニーズを詳細に把握することが重要です。
どの診療分野において専門性が不足しているのか、どのような手術や治療が必要となるのかを具体的に洗い出しましょう。
ニーズを確認することで、外部委託が解決すべき課題を明確にし、適切なサービスの利用につながります。
信頼できるパートナーの選択
外部委託を行う際は信頼できるパートナーを見つけることが成功の鍵です。
過去の実績や経験などを確認し、信用できるパートナーを選びましょう。
また、信頼関係を築くにあたってはコミュニケーションがスムーズに取れることも大切です。
サービス内容の綿密な確認
外部委託サービスは提供する会社や獣医師によって、サービス内容や料金体系が大きく異なります。
外部委託をする場合は自院のニーズに合致したサービスを選ぶことが成功への第一歩です。
具体的には以下のような項目を確認しましょう。
- 対応可能な動物種
- 手術・治療内容
- 料金体系
- 緊急時の対応
- アフターフォローの有無
- 評判や実績
これらの項目を事前にチェックしておくことはトラブルの防止につながります。
院内体制の整備
外部委託を最大限に活用するためには院内の体制整備も欠かせません。
外部パートナーとのやり取りがスムーズに行えるように、担当するスタッフを配置し、事前に十分な情報共有を行っておきましょう。
また、必要な医療機材や薬品の準備も怠らないことがサービスの質を維持するために重要です。
まとめ
いかがでしたか?
動物病院を経営していく上では、さまざまな課題が存在します。
外部委託サービスの導入は動物病院経営の課題を解決し、時代の変化に適応するための有効な手段です。
RASKでは整形外科や腹腔鏡外科の治療を全国の動物病院で実施しております。
外部委託の活用を検討している獣医師の皆様は、気軽にお問い合わせください。